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大学院修士課程での研究生活について書いています

10月が異常にしんどかった理由とその考察

2018年11月13日

8月,9月のインターンが終わり、間髪入れずに10月から大学の秋学期が始まり講義と研究に取り組む日々が再開した。 自分の専攻では10月〜1月にかけてM1の学生が毎週交代で各自の修論について説明する講義がある。要するに修論中間発表的なものである。

この中間発表のためにはある程度固まった研究方針と成果が必要なのだが、自分は大学院に入ってから今の研究を始めたこともあり全く成果がなかった。春学期は前提知識の勉強、先行研究のサーベイと細々とした実験結果しかなく、人前で話せる成果が何もない状態だった。

一方で、自分よりも順番が早い他の学生の発表を聞いていると、学部から同じ研究を続けている人が多いということもあるだろうがある程度の成果と進捗のある内容を発表していた。すでに学会で何度か同じ内容を発表している学生も結構いた。別に気にせず自分が何の成果も出していないことを堂々と発表すりゃいいのだが、自分は完全に自信をなくしてしまった。というより、思っていた以上に通常想定されている以上に進捗がなく、大きなビハインドを抱えていることをここに来て初めて痛感した。春学期の講義でまぁまぁ良い成績が取れたので浮かれていたような所もある。しかし日本の大学院というのは研究で成果を出さなければ卒業できない訳で、やはり肝心の研究で何の成果も出ていないという事実は自分にとってかなり痛手であった。

結果的に、11月頭の自分の発表では、修論として何とか事足りると思われる研究方針を決定して、それを中心に今までやってきた先行研究のサーベイや事前評価の結果、及びその考察について発表することが出来たのだが、10月中は本当に精神的にきつかった。自分はこの段階で何の進捗も出せていないのなら、4月から一体どんな変化があったというのか。仕事を辞めてまで一体何をしていたのか。そういう感情に支配されて何もやる気が出ず、その上取っていた複数の講義のレポートの〆切がいい感じに同じ時期に集中したりして完全に参っていた*1

結果的にこの修論中間発表が終わったことで多少気が楽になり、また何とか形にしようとアレコレ考え抜いたお陰で修論になりそうなアイデアを思いつくことができた。まだどうなるかは分からないが、最終的にはChainerにハイパーパラメータの最適化機能を持つようなTrainerクラス実装する予定である。この辺はある程度形になったらまた別途書きたい。まずはCuPyを拡張してnvmlのメソッドをpythonから呼べるようにしなければならないのでcythonについて勉強している。

*1:寝不足でフラフラになりながらも全部締め切り前に提出した