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大学院修士課程での研究生活について書いています

レポートの締め切りが重複しまくる問題と出されたレポートの種類について

2018年6月26日

最近は殆ど研究に関する作業が進んでいない。大量のレポートで手も頭が回らなくなっている。 どれぐらいレポートがあったかをgoogleカレンダーで確認すると、少なくとも最近だと下記がレポートの締め切りとして登録されている。*1

  • 6月13日
  • 6月22日
  • 6月28日
  • 7月2日
  • 7月4日
  • 7月6日
  • 7月8日

6月後半から7月第一週への集中攻撃が半端ない。告知から締め切りまでが短いやつだと「締め切り来週な!」みたいなのもあるのでだいぶつらい。なお4月にも5月にもこれよりは少ないがレポートはあった。
なぜこの時期に集中するかと言えば春学期の最終週が先週だったので、春学期の講義の成績をつける為にどの講義もラストミッションとしてレポートを課すのだ。レポートがない講義は変わりに期末試験一発勝負であり、それはそれで戦々恐々としながらテスト勉強している。 それぞれのレポートを作成するのに1つ当たり大体5時間~15時間程度はかかっている。なぜそんなに幅があるかというと、講義内容だけでは全然足りなくてゼロから調べないとどうしようもないものがあったりするため、その調査時間がかかっているからである。実装が入るとさらに増加する。最近はGlusterFSをVagrant上で動かして動作検証をしていたし、7月8日締め切りのレポートも実装が必要なので今ちょうど設計作業をしている所である。

大学院のレポートは、レポートと一口に言ってもいくつかのパターンが存在する。自分が春学期に受けた講義については以下のいずれかの形式であった。

  • 演習問題を解いて提出する
  • 問題が提示されてそれについて論述する*2
  • 講義内容の要約
  • 指定された論文要約*3
  • 仕様が指定された実装を作って仕様と振る舞いについてレポートを添えて提出する

演習問題を解いて提出するというのは自分の学部時代でもよくやったやつで、普通に問題をレポート用紙に手で書いて提出した。アルゴリズム系の講義だったのでDPテーブルや樹形図を手で書いて解答を書いた。これは大変だったが普通に楽しかったし、エンジニア時代は全く歯が立たなかった論理系のジャンルを少しだけ理解できた気がした。

論述するやつは、例えば「XXXがZZZな時YYYが成り立つかどうか論ぜよ」とか「XXXについてYYYという観点で説明せよ」みたいな問題について解答をまとめるタイプ。難易度はモノによってマチマチだったが、答えはすぐ分かるのだがそれをどのように論理的に説明するかについて悩むものがいくつかあった。どちらかと言えば論理的に説明するための文章展開を考えるのに時間がかかった、という感じである。要するに論文を書くトレーニングなのだろうと思われる。

講義内容の要約はある意味一番ラクだった。基本的には講義の板書と、足りない部分を別途本で調べて補足したものをまとめて提出する。ちゃんと講義に出てさえいれば書けるやつであり、単純作業なので面白くはなかった。復習にはなったが、すでに知っている知識がほとんどの講義だったため、まぁなんというか本当にまとめるだけの作業になってしまった。

指定された論文要約は、全く専門外の論文を必死こいて読んでいてかなり厳しかった。翻訳は出来ても用語のニュアンスが分からないという感じで、それこそ関連論文もセットで読まないとうまく要約できなかった。今学期だと一番時間がかかったのがこのタイプで、すでに提出したが少なくとも論文を読んでまとめるのに15時間はかかった。かなり大変だったがお陰で専門外の論文に立ち向かう根性と自信は付いた気がする。

仕様通りにソフトウェアを実装してその振る舞いとパフォーマンスをレポートにまとめて提出する。これこそが自分が求めていたCS専攻らしい課題だと勝手に思っているものであるが、残念ながら春学期は一個しか出なかった。寂しい。OCaml処理系をOCamlで書いて来い、みたいな講義を受けてみたいものである。

*1:実際の締め切り-1日をカレンダーに設定しているので実際には論理締め切りである

*2:設問は「Discuss about~」みたいな形式が多い

*3:当たり前だが英語であり実質的に英文精読タスクも発生する