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大学院修士課程での研究生活について書いています

なぜ今つらいのかを分析してみる

2018年10月19日

最近とても精神的につらい。

精神的につらいせいなのかどうかは分からないが肉体の方も疲労感が抜けなくなり、あらゆる生産性が落ちてる。
このままではいかんと早めに休息を取ったり休める時は家で寝ているようにしているのだがそれでも改善しない。
季節の代わり目で肉体の方が先にやられてそれにつられて精神もやられている可能性があるが、因果関係はともかく今の精神状態についてつらつらと書いてみる。なお、これは将来見返してハハッワロスと楽しむために書いているのでそこまで心配せぬよう。

なにがつらいのか

  • 深層ニューラルネットワークを速くする研究をしているが、担当教官は全く深層ニューラルネットワークの知識がないのでアドバイスを受けられず、何のために大学院に来たのかわからなくなってつらい
  • なぜこのテーマを選んだのかと後悔している
  • 仮に大学院に来なくてもガチ無職になって引きこもって1人でやっていてもできるようなことをやっている
    • ただGPU積んだマシンをタダで使い放題使えるのは大学院に来ているからということもあるのでその辺の恩恵は受けている
  • なので基本研究はすべて1人でやるしかない
  • 研究室の中でも機械学習すら分かる人がいないため相談できる人がいない
    • 相談出来る人が全くいないかというとそうでもなく、こないだインターンで知り合った別の研究科の学生で1人機械学習を用いた研究をしている人がいるので、CSセミナーの発表が落ち着いたら相談してみようかとも考えてはいる

どうしてつらいのか

  • 1人でやっていることもあって何か詰まっても自分で調べるがその調べた結果が正しいかどうかを判定してくれる人がいなくてつらい
  • かつそれを確認する方法も自己流なのでそれが本当にあっているのかどうかわからなくてつらい
  • 自分としては合っていると思う、しかし機械学習を現場でバリバリつかっている人から見たら間違っているかもしれない、という不安がずっと拭えない
  • そういうこともあって研究で成果が出せていなくて承認欲求も達成感も自身の成長につながるようなことも全く得られなくてつらい
  • 学生として成長するためにやっているというより完全に研究室のバイトのような気分になってつらい
    • 学生が研究室の奴隷状態になる、っていうのは色んな所で聞く話なのでもはや仕組み上しょうがないのかも知れないが
  • じゃあなぜ自分は無職になってまで大学院に来たのか?
  • ただ勉強するだけなら無職になって時間作ればよかっただけの話なのではないか?
  • そういう疑問がずっと頭の中でループするようになって、そういうのを払拭するために手を動かしてみるがそれでも疑問が拭えなくてつらい

どうすればつらくなくなるのか

  • 研究ではとにかく成果を出したい
    • 成果とはつまり何らかの実装と論文である
    • 今アイデアは一つだけあるが、これを正しく評価できるような人間は自分の周りに1人もいない
    • だからこそ学会に出してみるのかもしれないが、いや研究ってこんな不安な気持ちを抱えながらやるものなの?つらすぎひん?っていう気持ちに負けているのかもしれない
    • 多分自分は全く研究に向いていない
    • 短いサイクルでPDCAを回せる製品開発とは違って研究はこのスパンが長い
    • 製品開発ではこの不安を打ち消すために小さくユーザにリリースする、CIでガチガチに開発フローを固めてミスを起こさないようにする、万が一なんかあってもすぐ切り戻せるようにしてからリリースする、なんてことが可能だが、研究におけるこれらの安全弁が何なのかがわかっていないのが原因かもしれない
    • しかしそのようなものが存在するのか?
  • あるいは研究というか大学院自体を止めて就職するという手も考えられる
    • しかし何も成し遂げていない状態で就職してもまたウェッブエンジニアに戻る以外の選択肢がない
    • インターンさせてもらった会社はあるが、そこでのポジションで自分が満足できるか?ということについてはまだ自信がない
    • まだやれるのではないか、本当にNNを世の中に役立てることを諦めるのか?という疑問が拭えない
    • だからこの選択肢はまだ取れない

大学院に入ってから楽しかったことを思い出せ

  • いくつかの講義は楽しかったが研究室での生活はとにかくいろんなカルチャーギャップというのもあるが、非効率すぎる諸々の手続きやMTGが気になってしょうがない
    • こういうものを効率的に変えて生産性をあげることを前職で仕事としてやっていたので仕方がないのだが、やはり自分はおっさんなのだということをこういうときに実感する
    • 非効率なものが今でも無視できない
    • 非効率に巻き込まれて自分の時間が浪費されることを無視できない
    • だからそれを改善できるぐらいの小さな組織が好きだった。それをちゃんと評価しあう人がいる組織が好きだった。だからベンチャーにいた。
    • それこそ新卒で入社した会社以来、久々にあらゆることが非効率で遅いがどうしようもできない組織に所属して、ベンチャーのありがたみに気づけたことは一つの成果か
  • あとインターンは文句なしに楽しかったが、なぜ楽しかったかと言えばあれが仕事だったからだ
    • 開発の仕事は楽しい
    • これは自分の中で絶対に揺るがない
    • しかしそればかりをやっていたせいで自分のスキル不足に悩んだ以上は今は仕事とは距離を置かなければならない
    • でもやっぱそろそろ仕事もしたい
    • ので来年1月ですべての講義が終わるのでそしたら東京の企業でバイトできるところを探してバイトしたい
    • よしんば就活につなげたい
  • 学生と話すのは楽しいのだろうか
    • 自分が知らないことについて教わるのは楽しい
    • 特に分散トランザクションについての知見は全くなかったのでその分野で企業と共同研究してる人と話すのはすごく学びがあってよ
  • あと結局2,3回やって自然消滅したけど研究室内勉強会も楽しかった
    • あれ続けたいのだが結局俺が1人で話し続けるだけになりそうなのでなんかやり方を工夫しないと再開できない
    • しかもそもそもみんな研究室来ないのをどうにかしないといけない

今後何をやるか

  • 研究は心を乱さずに淡々とやって淡々と卒業を目指す。何のリターンも求めない。担当教官にも期待しない。研究としての体が整っているか、おかしいところがないかを評価してもらうことだけを求める。
  • ML周りは相談出来る人に相談する
  • 研究室内で何かやりたいがいい題材がないのでどうするか
  • 並列処理のパフォーマンスについて考える講義はクッソ楽しい(今履修してる)のでこれは掘り下げていきたい
  • 個人開発する
  • 来年1月末まで講義をやりきったら東京でバイト探す