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大学院修士課程での研究生活について書いています

院試が終わって一週間ちょいが経った

2017年9月2日

合格発表までまだ10日間ある。長い。 TOEICも口頭試験も、出来がよかったという実感がないので不安でしょうがない。

そのせいか最近は、どこかに行こうとしているのに色々な理由で辿り着けなくて必死に焦る夢をよく見る。

気を紛らわそうとも仕事もそれほど忙しくない。プライベートのイベントも何も入れていない。

これまで半年間やってきたことがいったん終わって気が抜けてしまったのか、試験が終わってからの一週間は、何もする気にもならなかった。

とりあえずTOEICの勉強に再度取り組み始めた。

ある程度リスニングも点が取れるようになったらDMM英会話でもやってスピーキングも強化していきたいと思うが、これはもう少しボキャブラリーを増やしてからの方がいいだろう。DMM英会話は周りでもやっている人がそれなりにいて評判も良いのだが、果たして自分が求める成果が得られるものなのかどうかだけが不安だ。

時間とお金をかける以上、ちゃんとリターンを得たい。ただ英語で会話をして、それで満足して、結局1単語も1フレーズも新しく覚えられないし、聞き取れるようにも喋れるようにならない、というのが一番怖い。もっとも会話というのは、それこそいかにスムーズに単語が出てくるようになるかという部分の訓練なのだろうけど、今の自分に必要なのは英文を高速で読んで英語で要約する能力だ。そう考えると、どうにもオンライン英会話を始める気になれないでいる。

それはともかく院試の結果だ。それがどうにかならない限り何も変えることができない。

どうか自分を、今と違う世界に連れて行って、好きなことを勉強する時間を与えてはくれないだろうか。それとも、やはり若い時に選択を間違えた人間には、もう立ち戻ることができない世界なのだろうか。

落ちたらどうするかということも色々考えてはいるけど、正直今の生活は自分にとってつらいとばかり感じるので、いずれにせよなにがしかの変化が必要な時期なんだろうと思っている。

院試当日

2017年8月25日

この日行われたのは口頭試問だけなので午前中で終わり、帰りに七光台温泉に寄ったのちに帰宅した。

家に着いた時、一週間ぐらい外出していたような感覚に襲われた。 この二日間、ずっと口頭試問の問答を脳内シミュレーションしていたり、めちゃくちゃ重い荷物(スーツ一式+仕事用macbook pro入り)を背負って最高気温34℃の中を歩き回っていたりして単純に疲れたからかもしれない。不思議な感覚ではあった。

半年以上の期間を準備に費やして何かをやったのは本当に久しぶりだったと思う。数年前までマンドリンオーケストラの活動をしていた頃のことを少し思い出したが、あの時は一人ではなかった。しかし今回は、すべてを一人で成し遂げた。

いきなり教授にメールを送ってアポを取ってからの研究室訪問から始まり、院試の説明会にも足を運び、英語の勉強をし、数学の勉強もし、研究に関連する論文を読み、研究計画を書き、受験のための有給と宿泊先を確保して、大学卒業以来8年ぶりにアカデミアの世界に臨んだ。

社会人になってから仕事以外のことを殆どしてこなかった自分にとっては、この受験自体がちょっとした冒険だった。

とにかく終わったのだ。あとは結果を待つことしかできない。

なお、守秘義務があるようなので試験詳細は書けないのだが、どんな感じだったかざっくり書いておく。

  • 口頭試験会場は筑波大学内の指定された場所に設置されている掲示板にしか書かれていない(これは受験者心得に書いてあった通り)
  • 掲示板には試験開始時刻は10時~17時と書いてあったが、集合時間は書かれていなかった。まぁ常識的に考えて30分前に会場にいれば大丈夫やろと、9時30分に控室に着いたらなんかすでに大量の受験生が居て説明が行われている最中だった。
  • 聞けば、9時30分が集合時間で、ちょうどTOEIC/TOEFLのスコアシートを回収している所だった。
  • 集合時間に遅れたら普通にアウトだった。かなりヤバかった。社会人の常識を発揮して危機を回避した俺えらい。
  • 控室に貼ってあったスケジュール表を確認したところ、午前の部と午後の部に分かれており、午前の部の集合時間が9時30分だったらしい。
  • 口頭試験は順番がサクサク回ってきて、自分の番も午前中にうちに回ってきてあっという間に終わった。試験内容は公開されていないので割愛するが、普通の中途採用の面接の時と同じように試験管の質問に回答して終わった。時間だけ見ると本当にあっという間だった。

院試前日

2017年8月24日

受験者心得によると前日から試験会場などの情報が掲示されるとのことなので、夕方ごろに指定の場所まで見に行った。

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受験番号のレンジから、コンピュータサイエンス専攻の社会人特別選抜の受験者数が3名であることが分かる。

募集人員は1名と公表されていることから、単純計算で倍率は3倍。

これまでやってきた転職活動では書類選考から考慮すると倍率が10倍とか20倍だったとかザラにあったので、今更確率の問題にビビってる場合ではない。受かる者は受かるし落ちる者は落ちる。やったるで。

筑波大学に来るのもこれで5回目になる。(しっかし本当に広い大学だな…) どうかこの景色が見納めになりませんように。

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今日はめっちゃ暑い中を荷物背負って歩き回ったせいか少し疲れたのでさっさと寝ることにする。 研究学園駅前のマークワンにて一泊。*1

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*1:追記:一晩寝て分かったが、マークワンは値段は安いし温泉付いてるし、同価格帯のビジホとしては非常に良い方だと思うのだが、建物が古いせいか壁が薄く、隣の部屋の声がただ不快なだけの振動となって伝わってきて何度も目を覚ますハメになった。。次回は耳栓ないとつらいけど耳栓してるとアラームで起きられないので光時計を持参する必要がありそう

受験者心得が公開された

2017年7月31日

受験者心得が公開された。これで院試に必要なすべての情報はそろった。

大学院に行こうと決めたのが去年の秋ごろ、11月頃だっただろうか。しかし、それ以前にも仕事を辞めて大学院に行くことを検討していたことがある。しかし、当時の経済的な問題や、卒業後に再就職できるほどのスキルや実績がないことから躊躇していた。今は幸いなことにどちらもある。*1時は来たのである。歳も取ってみるもんなのである。

あとは試験前日につくば大学に行き、掲示板で試験当日の詳細について確認した後、その翌日試験に臨むのみである。何か仕事でトラブっても試験当日だけは絶対に休めるように有給は試験前日・当日と2日分申請してある。あとは忙しくならないようにできるだけ仕事を前倒しして進め、心身ともに充実した状態で口述試験に臨みたい。なにせ自分はあがり症なのだ。経験上、疲労がたまっていたり睡眠不足が続いている状態だとより緊張しやすくなる。

思えば研究室訪問をした時からすでに半年近くが経っている。あれからずっと準備してきた。こんなにも長い間何かのために準備してきたのは社会人になって初めてかもしれない。と思ったけどマンドリンオケの練習も公演の半年前からやってたか。まぁいいのだ。大事なのは、ただ自分がやりたいことを実現するために時間を費やしてきたということだ。

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*1:こういう点で転職市場において需要が高い技術を使った仕事ができているということはありがたいことなのである

あと一か月

2017年7月25日

院試まで今日でちょうど残り一か月。仕事がプロジェクトの合間で暇な時期に入ってしまったため余計に待ち遠しく感じる。
そういえばまだ夏服のスーツ買ってなかったので買いに行くか。スーツなんて結婚式(他人の)以外で久しくちゃんと着てないな。昔は毎日着てたなんて信じられん。

院試前最後のTOEICの結果が出た

2017年7月19日

6月末に受けたTOEICの結果が出たのでオンラインで確認。700点。相変わらずリスニングのスコアの方が低いがまぁいい。他の社会人特別選抜の受験生が何点ぐらい出せるのか全く分からないが、これで提出する。あとは口頭試験で頑張るしかできることはない。

ところで、今回のTOEICはここ半年で3回受けたうち一番良いスコアだった。
去年の10月末に受けた試験では535点という、ちょっと30歳過ぎた社会人としてはひど過ぎるスコアだったことを考えると多少は成長したのだろうか。なお535点は自分の大学(学部生)時代より低いスコアである。

part5とpart6は短時間でスコアがグワーッと伸びそうという野生のカンで集中的に語彙力を上げる勉強したのが効いたような気がする。実際、TOEICはスコア低いうちは語彙力高めるだけで簡単にスコアが上がる印象がある。多分ここから800点台まで上げるには語彙力以上のスキルが必要な気がする。

あとリスニングだけはどう勉強しても成長を感じられていない。結局いい教材がわからないので、とりあえず過去問だけ解きまくって臨んだが、やはりまだ全然聞き取れている感覚がない。いつか覚醒して「分かる、分かるぞ!私にも、意味が分かる!」みたいな瞬間が訪れるのだろうか。

英語教師の姉のアドバイスではリプロダクションというトレーニングが一番効くらしいのでTOEICの過去問使ってやっていたが、まだまだ修行が足りない。

面接前の知識整理

2017年7月12日

ひたすら関連研究の論文読みと数学の勉強(念のため)に励んでいる。

仕事はフレックスをフル活用して8:00-17:00ぐらいの勤務体系に落ち着いている。 8:00から仕事してれば業務で想定外のトラブルが発生しても19時とかに退勤して勉強する時間を確保できる。以前は早朝に勉強していたが、忙しい時期はその日の仕事が気になって集中できないという問題が生じたので、退勤後の仕事が気にならない状態の方が集中できるという結論に達した。フレックス様様である。*1

英語は先月末に受けたTOEICの結果待ち。今年入ってから3回受けたのでその中で一番高いスコアを提出する。とは言っても数年ぶりに英語をまともに半年勉強した程度。大したスコアは期待できないがこれで出すしかない。

で、今日パタヘネを読んでいて、そういえばCS関係の質問の問答を想定していなかったことに気が付いた。ひたすら自分が話しまくる想定だったが、転職活動の面接とは勝手が違うはずである。まだ1か月半あるタイミングで気づいてよかった。

とりあえず質問範囲はCS専攻を卒業した学部生を想定したものとして、以下の内容について概要と大まかな実装方法を説明できるように整理しておく。ホワイトボードにコードを書いてくださいとかあるんかな。*2

  • データ構造
    • キュー
    • スタック
    • ハッシュテーブル
    • 線形リスト
    • 配列
    • グラフ構造
  • アルゴリズム
  • 俺の学部時代の卒論を説明するために改めて説明できるようにしておくべきこと
    • マハラノビス距離
    • 判別分析
    • なぜ判別分析を使って予測モデルをつくったか
    • バンドパスフィルタ
    • 輝度計算
    • 今同じ研究をやるとしたらどういうアプローチをとるか
  • よくあるやつ
    • オブジェクト指向について説明してください
    • ポインタについて説明してください
    • tcpプロトコルでクライアントとサーバーがconnectionを張ってデータをやり取りしてconnectionを切るまでの流れを説明してください
    • httpについて知っていることをすべて説明してください
    • コンパイラがオブジェクトファイルを出力するまでの流れをできるだけ細かく説明してください
    • 学部生レベルのCS知識がある根拠を教えてください
    • RDBとNoSQLの違いについて説明してください
    • MapReduceについて説明してください
    • 何か知っているCPUアーキテクチャについて説明してください(俺の場合はMIPS一択ぞ)
    • オンプレミスとPaaSそれぞれのPros/Consを説明してください
    • 好きな言語とその理由を教えてください
    • 嫌いな言語とその理由を教えてください
  • 研究室に関係するネタ
    • HPCでどういう計算をするのが一般的ですか?例を挙げて説明してください。
    • HPCに関連する技術要素で興味のあるものはありますか?
    • Oakforest-PACSの特徴を説明してください。
    • Oakforest-PACSは今世界何位ですか?
    • 今年稼働する東工大スパコンが日本一位になる予定ですが名前は知ってますか?

*1:次に入る会社もフレックスタイムのある会社を選ぼうと思う。かつてフルタイムリモートワークをしていた身からすると、フレックスタイムだけでもかなり柔軟な働き方ができると感じる。

*2:大学院の院試とか受けたことないし面接でどういうことを聞かれるかとかはさすがにネットに出回ってないので全然分からんので、ここはもうgoogleクラスの企業の面接を受けるつもりで臨むつもりである。